さて、前回のテーマでは、
「体に利益をもたらす油の使い方」ということで
油の種類とそれぞれの特徴を考慮した
使いわけの基準をシェアさせていただきました。
そして今回は、「蓄積されない脂肪」ということで
「飽和脂肪酸」についてシェアしていきたいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
*前回の記事はこちら♪
【体に利益をもたらす油の使い方】
ーーーーーーーーーーーーーーーー
前回、脂肪には「飽和脂肪酸」と
「不飽和脂肪酸」がありますよ。
そしてそれぞれには適した用途があることと、
意識的に減らしていく油、増やしていく油が
ありますよ~という話をさせていただきました。
さて、「飽和脂肪酸」ときくと、
「心臓疾患系」の病気の原因になるんじゃないか
という不安が頭をよぎる方もいるのではないでしょうか。
そう。「正解」といえば正解で、
「不正解」といえば不正解という回答になります。
今から一緒にその理由を見ていきましょう。
さて、飽和脂肪酸は大きくわけると3種類に分類されます。
分類方法は主に「炭素の鎖の長さ」で判別していきます。
・短鎖脂肪酸(炭素を結ぶ鎖の数が6個以下)
・中鎖脂肪酸(炭素を結ぶ鎖の数が6個から12個)
・長鎖脂肪酸(炭素を結ぶ鎖の数が12個以上)
こんな感じにわかれています。
それぞれの特徴としては、
・短鎖脂肪酸:直接摂取というより、
腸内で産生する割合が大きいです。
効果としては
・カルシウム、鉄分、マグネシウムの吸収力を高める。
・血液や脳の透過性を高め、適切なホルモンや細胞膜を作る。
・ケトン体を作り、昂った交感神経を抑制する。
・エネルギー代謝量を増加さ筋肉量を増やす。
主に、バターやチーズ、牛乳やお酢などから
酪酸、酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ブチル酸
などの短鎖脂肪酸が生成されます。
(私的には「牛乳」はお奨めしていません)
・中鎖脂肪酸:最大の特徴は迅速で優れた
消化吸収能力を持つことで、油脂類は通常
消化ルートが複雑で代謝されるのに時間が
かかるのですが、中鎖脂肪酸はダイレクトに
門脈へ向かい、肝臓で速やかに消化される為、
過剰脂質となる心配がないのです。
効果としても、
・抗酸化力が強くアンチエイジング効果がある。
・肥満、コレステロール値の上昇、
心筋梗塞、動脈硬化などのリスクを軽減する。
・消化機能に負担がかからない。
・燃焼を助け、体脂肪、内臓脂肪、体重を減らす効果がある。
(中鎖脂肪酸を活用したダイエットが
流行っている理由でもあります)
など、良いことずくめなんですね。
主に、ココナッツオイル、MCTオイルなどから
摂取でき、ラウリン酸が有名ですね。
・長鎖脂肪酸:一般的な食用油の大半がこの
長鎖脂肪酸といわれ、体内で固まりやすい特徴を
持つほか、慢性の冷え性があったりすると特に、
脂肪の流動性が失われて蓄積されやすい
傾向にあるのがこの長鎖脂肪酸です。
また、ガンの誘発、悪玉コレステロールの増加に
加担する可能性が高いのも特徴とされています。
主に牛脂、豚脂、ラード、大豆油などから
パルチミン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸などの
長鎖脂肪酸が摂取されます。
ということで、同じ飽和脂肪酸でも
短鎖と中鎖を選択することで、脂肪としての
蓄積を避け、脳のエネルギー源や体の細胞膜の
補修に、質の良い油が使われやすくなる。
ということなんですね。
そして、質の良い油をとることで体の不調が
よくなり、なかなか落ちなかったぜい肉が
どんどん落ちていくということを実験した方が
書いた本がベストセラーになっていますね。(これです)
http://amzn.to/2ndzhBp
読ませていただいた感想としましては、
全てを「その通りだと思う」とはいえないのですが、
理にかなっていると思える興味深いところが
いくつかあるので、データをとりながら
検証してみようと思っています。
それはまた近いうちにシェアしていきますね^^
ちなみにちょっと高いですがバターは
グラスフェッドバターがダントツでお奨めです。
*私は業務用を購入して周りで欲しい方とわけあっています。
それではまた(^^)/
*前回の記事はこちら♪
【体に利益をもたらす油の使い方】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
メールマガジン(管理栄養士:奥寺あさみ)
【あなたを健康に導く真実の方法】で
健康に特化したお話を配信中♪
メルマガ登録はこちらをクリック
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー